タイのチェンマイ、ワット パーラート (Wat Pha Lat, วัดผาลาด) は、チェンマイの観光名所として有名なドイステープ山の中腹に位置する緑豊かな非常に美しい寺院です。
今回は、その ワット パーラートの歴史を日本語でサクッと説明します。
後半は、ワット パーラート (Wat Pha Lat, วัดผาลาด)への行き方もご紹介しますよ。
ワット パーラート (Wat Pha Lat, วัดผาลาด)
ワット パーラート (Wat Pha Lat, วัดผาลาด) は、チェンマイの観光名所として有名なドイステープ山の中腹に位置する美しい寺院です。
その歴史は、ランナー王朝時代の7世紀頃に遡り、元々はワット プラタート ドイステープ寺院へ向かう巡礼者のための休憩所として作られました。
ドイステープへの険しい山道を歩く巡礼者たちは、ワット パーラート (Wat Pha Lat, วัดผาลาด)で休息し、瞑想や祈りを行ったとされています。
「パーラート (Pha Lat)」という名前は、タイ語で「岩の上」という意味を持ち、寺院の地理的な特徴を表しています。
寺院は自然に溶け込んだ場所にあり、滝や森林に囲まれた美しい景観が広がっています。
この環境は、特に瞑想に適した静かな雰囲気を醸し出しており、現代でも多くの修行僧や瞑想者が訪れています。
また、ワット パーラートは「สกิทาคามี (Sotāpanna)」と関わりが深いとされ、仏教修行者が悟りの第一段階である「預流果(よるうか)」に達するために修行を行う場所とされています。
この修行は、煩悩を断ち切り、仏教徒としての道をさらに進むための重要なステップとされます。
寺院の静かな環境と瞑想のためのスペースは、こうした修行に最適な場所となっています。
さらに、ワット パーラートは一般的な観光寺院とは異なり、多くの観光客が訪れることがないため、静寂と自然を楽しむことができる隠れた名所として知られています。
寺院内には、美しい仏像や壁画、古い建造物が点在し、特に自然と調和したデザインが際立っています。
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この寺院は、ドイステープ寺院への登山ルート「モンクズ・トレイル」の一部にあり、山を登る途中に立ち寄ることができます。
自然と仏教文化が融合したこの場所は、心を落ち着け、瞑想に集中できる特別な場所として、多くの訪問者に愛されています。
ワット パーラート (Wat Pha Lat, วัดผาลาด) は、タイ北部チェンマイのドイステープ山にある歴史的な寺院で、タイ語で「岩の上の寺」という意味を持ちます。
静かな山中に位置するこの寺院は、観光地として有名なワット プラタート ドイステープ寺院に比べるとあまり知られていませんが、その歴史と自然との調和が特に注目されています。
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起源と歴史的背景
ワット パーラートの歴史は、7世紀頃、ランナー王国時代に始まります。
この時期、タイ北部はランナー王朝の中心地であり、多くの仏教寺院が建立されました。
ワット パーラートは、チェディ・ルアン寺院からワット プラタート ドイステープ寺院への巡礼ルート上にある寺院として、巡礼者が休息や瞑想を行うために建てられました。
伝説によれば、ワット パーラートは「白い象」の伝説と深く関わっています。
この伝説は、チェンマイのワット プラタート ドイステープ寺院の建立に関するもので、神聖な白い象が山の頂上に至るまで進み、そこに骨を納める場所を示したと言われています。
そのルートの途中に位置するワット パーラートは、巡礼者たちがこの聖なる旅路の一部として休む場所であり、自然の中で修行を行うための場所としても機能していました。
瞑想寺院としての役割
ワット パーラートは、仏教徒にとって静かな瞑想の場として重要な意味を持っています。
特に、この寺院は「สกิทาคามี (Sotāpanna)」と関連しているとされます。Sotāpannaとは、仏教の修行段階において「預流果(よるうか)」(上記URL)と呼ばれる悟りの初期段階を指します。
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これは、煩悩を断ち切り、解脱への道に入る最初のステップで、修行者が迷いや欲望を克服し、仏教の教えに基づく真の平安を得るために行う修行が行われてきた場所です。
また、ワット パーラートは修行僧や瞑想者にとって理想的な環境を提供しており、自然の中での瞑想が重視されています。山間の静寂に包まれ、滝や緑に囲まれたこの寺院は、外界の喧騒から離れ、精神を落ち着けるのに最適な場所です。これにより、多くの僧侶や信者が心の安寧を求めて訪れ、長い年月にわたり瞑想の中心地として機能してきました。
建築と景観
ワット パーラートは、他のタイの寺院とは異なり、その景観と建築が特に自然との調和を意識して設計されています。寺院全体が森の中に溶け込んでおり、建物や仏像は周囲の岩や滝と一体化しています。寺院の建造物は非常にシンプルで、装飾が控えめですが、それが逆に自然との一体感を強調しています。
寺院内には、自然の岩を利用した小さな仏塔や仏像が点在しており、それぞれが巡礼者や訪問者にとって瞑想のポイントとなっています。
寺院の敷地内には、滝が流れ、小さな池があり、それらが仏教的な浄化の象徴として機能しています。
また、修行僧が瞑想するための小屋や瞑想スペースがいくつか配置されており、訪問者はその静けさの中で自然と一体となった感覚を味わうことができます。
現代のワット パーラート
近年、ワット パーラートは、観光客や瞑想者の静かな避難所として人気が高まっています。ワット プラタート ドイステープ寺院へ向かう主要な観光ルートから外れているため、比較的訪れる人が少なく、自然の中で落ち着いた時間を過ごすことができます。
寺院への道は「モンクズ・トレイル」として知られ、ハイキングを楽しむ人々にも人気です。このトレイルを歩くと、チェンマイの街並みを一望しながらワット パーラートに辿り着き、その静けさに触れることができます。
また、現代においてもワット パーラートは瞑想センターとして機能しており、タイ国内外の多くの修行者が訪れます。寺院の静かな環境と精神的なエネルギーは、瞑想や精神的な浄化を求める人々にとって理想的な場所となっています。
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ワット パーラートは、7世紀のランナー王国時代に始まり、巡礼者のための休憩所としての役割を果たしてきた歴史的な寺院です。静かな自然の中で瞑想を行うための場所として、特にSotāpanna(預流果)という悟りの段階に関連して重要視されてきました。
現在でも、訪れる人々に心の平安と自然の美しさを提供し続けている寺院です。
ワット パーラート行き方
旧市街北にある、「Songthaew Queue to DoiSuthep」=「ドイステープ行きソンテウ」乗り場へ行けば交渉次第で、ワットパーラートへも行けます。
自力で行く
自力で行くには上記のソンテウで行きます。
「Songthaew Queue to DoiSuthep」からは、ソンテウ(乗り合い)で、一人60バーツでドイステープへ行けます。
人数が集まらないと出発しないので、時間が読めませんが・・・。
しかし、ここで「ワット パーラート行きソンテウ」を交渉して、「ワット パーラート」だけ行き、チェンマイ市街に戻ってくるか、そのあと「ドイステープ行きソンテウ」に乗ってドイステープへ行き、チェンマイ市街に戻ってくる方法があります。
いずれも、ソンテウは待機しています。(交渉は必要です。)
値段交渉や時間、懐事情があると思うのでそこはご自身で選んでください。
ちなみに、ワットパーラート駐車場には、結構な数のソンテウが待機してるので、チェンマイ市街に帰れないという事はないのでご安心下さい。
ツアーで行く
現地に行けば、ツアー会社がたくさんあります。
ツアー会社で手配すれば、ご自身が泊まっているホテルでピックアップしてくれ、終わったらホテルまで送ってくれます。
もちろん、ホテルで手配してくれるところもあるので、そちらで予約するのもOKだと思います。
わたくしはホテルでワットパーラートとドイステープに行くツアーを手配しました。
夕方4時~4時半ぐらいに、ホテルでピックアップしてくれて、夜8時ぐらいに終わるツアーです。
象さんに乗ったり滝に行ったりの1dayツアーは過去に行った事もあり、正直、ソンテウの交渉もめんどくさい・・・。
今回はワットパーラートとドイステープだけ行きたかったのでこのツアーにしました。
ツアーで650バーツだったので、自力で行く人はこの価格を参考にしてみて下さい。
650バーツ
ワットパーラートとドイステープを見学し、その後、屋台街(ストリートフード)で降りたければそこで降ろしてくれて、ホテルへ帰りたければホテルまで送ってくれます。
ツアーアテンドのタイ人男性は、本当に親切丁寧で、学校の先生と歴史を学んでいる感じでした。
しかし、英語のツアーだったので、ほとんど説明してくれてる事がわからずだった💦
なので、今回、日本語でサクっと解説しました。(AIさんご協力のもと。)
だいたい、pm8時ぐらいにツアーが終了するので(ストリートフード)で食事をしたければ、こちらで降ろしてくれます。
さいごに
自力で行くにしても、ツアーで行くにしても、やはり、映えだけではなく、根本の歴史や由来がわかっていくと勉強になります。
海外では結構、英語ツアーがお手頃なので、英語がわからなくても、なんとなく英語ツアーに申し込んだり、自由に行きたいから自力で行ったリすると思いますが、こういった寺院などは歴史を知る事がたいへん大事だと思うので、サクッと書いてみました。
11月には、コムローイでチェンマイに行く方が多いと思いますが、チェンマイと言えば、寺院なので、有名なワットパーラートやドイステープは行ってみて下さい。