一部アフィリエイト含みます。
1_海外旅行タイパワースポット観光

【タイ】チェンマイ ワットプラシンの歴史を日本語でサクッとご紹介

1_海外旅行
https://tabi-hourou.com/
スポンサーリンク

旧市街の中にある、ワット・プラシン(Wat Phra Singh)は、タイのチェンマイにある有名な仏教寺院で、タイ北部のランナー王朝時代の建築様式がよく保存されている寺院の一つです。

今回も、英語ツアーに参加してもわかった風になれるように、ワットプラシンの歴史を日本語でサクッとご紹介します。

スポンサーリンク

建設の背景と初期の歴史

ワット・プラシンは、チェンマイを首都として統治していたランナー王朝の時代に、1345年に建てられました。
寺院の創設者は、リティロット王(Phaya Pha Yu)であり、彼は父であるカムフア王(King Kham Fu)の遺骨を安置するためにこの寺院を建設しました。
当時、チェンマイはランナー王国の中心として栄え、仏教が政治と文化の中心となっていました。

リティロット王が寺院を建立した背景には、仏教の信仰と父親に対する敬意がありました。
カムフア王の遺骨がチェディ(仏塔)に納められ、この寺院が王家の霊廟としての役割を果たすこととなります。

「プラシン仏像」の由来と寺院の発展

寺院が建立された後、ワット・プラシンは徐々にその宗教的な重要性を高めていきました。
特に注目すべきは、「プラシン仏像」がこの寺院に安置されたことです。
この仏像は、14世紀にスリランカから持ち込まれたと伝えられ、チェンマイの仏教信仰のシンボルとなりました。


プラシン仏像は、ワット・プラシン寺院の礼拝堂(ウィハーン・ライカム)に安置されている仏像で、スコータイ様式やシンガムカ(Singhalese)スタイルに影響を受けたとされる仏像です。
この仏像は、タイ北部で非常に信仰されており、歴史的にも文化的にも重要な存在です。
この仏像がワット・プラシンに安置されたことで、寺院は「プラシン」という名前で知られるようになりました。

ランナー王朝時代の繁栄と拡張

ワット・プラシンはランナー王朝の重要な宗教施設として発展し、特に王族や貴族の保護を受けました。王朝の支援により、寺院は拡張され、礼拝堂(ウィハーン)や仏塔(チェディ)、僧房(クティ)などの建築物が増えました。
これらの建物は、ランナー様式の特徴である複雑な木彫り装飾や伝統的な屋根のデザインが施され、チェンマイの仏教建築の代表的な例として評価されています。

近代における修復と文化遺産としての保護

19世紀から20世紀にかけて、ワット・プラシンは何度か修復と拡張が行われました。
ランナー王朝の終焉後、タイ全土で行われた寺院修復プログラムの一環として、ワット・プラシンもその歴史的価値が再認識され、保存が進められました。

1935年には、タイの文化遺産として公式に認定され、政府の支援を受けて修復が行われ、特に、ウィハーン・ライカム(Viharn Lai Kham)の木彫りや壁画は、ランナー様式の芸術を代表するものとして大切に保存されています。

また、ワット・プラシンはランナー様式の代表的な建築で、特に装飾や彫刻の美しさが際立っています。
特に有名なのが、主礼拝堂「ウボソット(Ubosot)」や「ウィハーン・ライ・カム(Viharn Lai Kham)」と呼ばれる本堂です。
ウィハーン・ライ・カムは、壁画や精巧な木彫りで知られ、これらの壁画には当時の宗教的な物語や民話が描かれています。

現代におけるワット・プラシンの役割

今日、ワット・プラシンはチェンマイの観光名所として多くの人々に訪れられていますが、それ以上に地元の人々にとって重要な信仰の場です。
仏教の行事や祭典が盛大に行われ、特にソンクラン(タイの新年)の際には、多くの人が寺院に集まり、仏像に水をかけて浄化と祝福の儀式を行います。

また、ワット・プラシンはタイ仏教の学びの場としても機能しており、僧侶たちが修行し学ぶ場所でもあります。
寺院の文化的・宗教的な役割は、ランナー王朝時代から変わらず、現代に至るまで続いているのです。

プラシン仏像

ワット・プラシンの主仏である「プラ・ブッダ・シン」(Phra Buddha Singh)は、タイ国内外でも非常に有名です。
この仏像は、タイの中でも特に重要視されており、信仰の対象となっています。
伝説によれば、この仏像はもともとスリランカからタイに伝わり、王国の保護のもとで安置されたと言われています。
ただし、この伝説にはさまざまな異説も存在します。

プラシン仏像とプラマハタート・チェディ

  • プラシン仏像: ワット・プラシン寺院の礼拝堂(ウィハーン・ライカム)に安置されている仏像で、チェンマイで非常に信仰されています。
    これはランナー様式の特徴を持つ仏像です。
  • プラマハタート・チェディ(Phra Mahathat Chedi): これは通常、タイの各地にある仏塔を指し、仏陀の遺骨(仏舎利)や聖遺物を納めるための重要な仏教建築物です。プラマハタート・チェディは、寺院の中にある仏塔として知られ、仏教徒の礼拝や瞑想の場としても機能します。特定の寺院で使用される名称ではなく、タイの他の地域にも存在するため、ワット・プラシンのプラシン仏像とは異なります。

つまり、プラシン仏像は仏像であり、プラマハタート・チェディは仏塔です。それぞれ異なる役割と形状を持つ仏教遺産です。

まとめ

ワット・プラシンは、チェンマイとランナー王朝の歴史、そして仏教文化の象徴的な存在として、14世紀から今日までその重要性を保ち続けています。
タイ北部の文化や信仰を深く知る上で欠かせない寺院であり、その歴史はチェンマイの街そのものと密接に結びついています。

タイトルとURLをコピーしました