たびむやんが、『深夜特急(1~6)』好きなのはご存知の通りですが、もう一つ、衝撃を受けたと言うか、インパクトがあって、読み終わったあとに、じわじわ切ない感じが沸き立って来た書籍があります。
『毎日かあさん』で有名な、西原理恵子さんと『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』の、故.鴨志田穣さんの『アジアパー伝』シリーズです。
こちらは、残念ながら電子書籍がありませんでした。
さすがに、20年近く前の本なので、内容まで、詳細に覚えてはいませんが、衝撃を受けた記憶だけはある書籍なのです。
そこで、読んだことのある本をもう一度読むのであります。(ゴロウデラックス最終回、沢木耕太郎さんが、先輩に言われた言葉・・・。すぐ、影響されるたびむやんですw)
タイから日本に帰国する時に、友人にあげてしまったので、再度、文庫を大人買いしました。
と言っても、中古品1円から売ってましたよ。送料の方が高かったですw
『鴨志田穣氏ウィキペディア(Wikipedia)』より
アルバイトで貯めた金でカメラを買い、23歳で単身タイに渡り、アジア各国を放浪。ジャーナリストの橋田信介に出会い弟子入り。戦場カメラマンとして世界中の紛争地帯での取材活動を行う。クメール・ルージュの捕虜となり新聞に載り、この事件で初めてフリーライターとして世間に名前が出る。
その後も世界の紛争地帯を取材し続け、目の前で人が死んで行く様、自分にも向けられる銃口、必死に銃を持つ子供たちなど、数えきれない現実の場面を目の当たりにし、極限のストレスから重度のアルコール依存症となる。アルコール断ちのため仏門に入り僧侶となる。。。。続く
鴨志田さんのような正義感が強く、感受性が豊かなうえに、繊細でガラスのような心を持った人を伴侶とし、決して、見放さなかった西原さんは、鴨志田さんの生前のやられっぷりさえも、独自のコントのような描写で描き続けてました。
コミカルに描かれてはいるものの、戦争というものに、先進国の人が、使命感にかられ携わっては自身が崩壊してしまい、家族をも巻き込んでしまう。
この本を読む前までは、戦争はよくないとはわかっていても、それこそ、遠い国の事・・・。たびむやんには関係のない事・・・と内心思っていました。
しかし、戦争とは他人事では決してない、そして狂気(凶器)以外の何物でもないという事を知った本でもありました。